その他のブラジル音楽ディスクガイド > N
これだけはチェックしておきたい重要アーティスト、おすすめアルバムをアルファベット別に紹介しています。
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ナナ・カイミ
(Nana Caymmi 1941-)【MPB】
数々の名曲が未だに多くのアーティストに歌われているブラジル音楽界の至宝ドリヴァル・カイミの長女。自ら作曲することはなく、歌手に徹したその包容力のある歌声、表現力で常に妥協の無い最上級のMPBを聴かせてくれます。
『ヘナセール(Renascer)』(1976)
このアルバムでのナナは弟ドリ・カイミのプロデュースによる陰りを帯びた深みのあるミナス系のサウンドをバックに、彼女にしか成しえない芳純な大人の世界を紡ぎ出しています。もう一人の弟ダニロもギターで参加(この3人兄弟でお父さんの歌を歌うCDをリリースしたのも記憶に新しいところ)。ジョアン・ドナート、エリオ・デルミーロ、ネルソン・アンジェロ、ミルトン・ナシメント、ノヴェリ等錚々たるメンツが参加した絶頂期のMPBサウンドと言えるでしょう。
ネルソン・カヴァキーニョ
(Nelson Cavaquinho 1911-1986)【Samba】
『セリエ・ドクメント』
サンバでもネルソン・カヴァキーニョほど歌声が塩辛くなってくると、洗練された音楽を求めるボサノヴァファンにオススメしてもいいものかと少し躊躇しますが、とても重要なサンビスタなので紹介します。 ネルソン・カヴァキーニョはカルトーラと並ぶシンガー&ソングライター。その渋すぎる歌声と独特のアタックの強いギター奏法が印象的で、一度聴いたら忘れることのできない強烈なキャラクターを持っています。もちろん彼の作る曲もカルトーラに勝るとも劣らないエレガントさがあり、ベッチ・カルヴァーリョや、多くのサンバ歌手から愛されています。DVDにもなっている映画『サラヴァ』の中で、パウリーニョ・ダ・ヴィオラがマリア・ベターニアにねだられてネルソンのギター奏法を真似ていたのが印象的でした。本物がこのアルバムの6曲目で聴けます。余談ですがボサノヴァのミューズ、ナラ・レオンはファーストアルバムでネルソン・カヴァキーニョの曲を歌っています。
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